宝塚、そして時々競馬 石和田治樹のブログ

宝塚観劇感想、そして時々競馬のこと

【宝塚】花組初日感想

思えば前作「元禄バロックロック」「The Fascination」の宝塚大劇場初日をたまたま観劇できた時が始まり。特に番手などには興味もなかったが、「水美舞斗さん、2番手羽だよな?」とは一応思っていた。他組の二番手、月組のちなつさん雪組のあーさはその前の公演で既に二番手羽根を背負っており、2番手時代が長くなった芹香さんは今更言うべくもない(次の火種の星組については別の機会で)。

ところがどっこい、マイティは3番手の羽根しか与えられず、2期下の永久輝せあさんと同等に置かれていた。それをA席の片隅でオペラで見届けた時に「あ゛~!」と声が出そうになった。大劇場場内の観客の息、いや息の根が止まったような、シラ~とした拍子抜けしたような空気を忘れない。そしてそこから始まった「騒動」については今更言うべくもないだろう。

しかして3月の「TOPHAT」を経て(ショーなし)、今回の「巡礼の年」「ファッショナブルエンパイア」。それまで肩入れすることはなかったのだが、「水美さんが2番手羽根を付ける日を見届けなければならない」、あらゆる伝手を探して直前でようやくゲットできたB席チケットを手に宝塚大劇場に乗り込んだのだった。

(お芝居・ショーは全て端折って)やっとこさショーのフィナーレ、エトワールは今回惜しくも今公演で卒業される若草萌香さん以下階段真ん中降りは同じく卒業する飛龍つかさ・帆絢まひろ・一ノ瀬航季各人の三人降りからこの方も退団で大騒ぎになった音くり寿さんの一人降り→専科になって真ん中一人降りになったさおたさんと続いたところで、問題の永久輝せあさんは三番手羽根のまま!そしてB席の片隅から「銀ちゃんの恋」のお衣裳のような銀色ビカビカの脚が見え、ついについに白い二番手羽根を背負った水美さん登場!

その時の拍手のデカさと言ったらまるで大劇場が爆発したかのような爆竹どころか歓喜の爆弾拍手!3席ほど離れてたマイティファンと思わしき方がハンカチで涙を拭っていたのもはっきり見た。

そしてカーテンコールでのトップスターカレーさんの「水美の羽根」と指摘した時の場内再びの盛り上がりと涙を流す水美さん。(これはスカイステージの宝塚ニュースでも不自然に取り上げなかったので、ここに書いてネットには残す)。いいものを見せてもらいましたとしか言いようがない。

 

これかられいまいコンビはどうなるかわからない。二番手羽根を背負って「しまった」ので、もうトップに上がるか二番手で卒業するかの選択肢しかなくなってしまった。花月星のトップは同期で占められ、残る二席もいつ開くのかも分からない。だけどこの公演が終わるまでは、刹那にもれいまいコンビを楽しもうと思った。