【宝塚】宝塚音楽学校受験の光と影
「姉」は調べれば誰だかはすぐ分かるのでここでは明記しないが、彼女はとんでもないお嬢様の出らしいということはヅカヲタなら知っている公然の秘密だった。
この方は年齢から逆算して99期~101期まで受験していたようだ。姉さんは170超あるようだが、どんなに努力をしても残念ながら「身長155センチ」では合格するのは娘役といえども相当難しい。まして99期100期は美園さくら・星風まどか・華優希といった色々突出したトップ娘役を出した期、101期は星蘭ひとみのようなビジュアルだけがケタ外れの人がいた期で、努力プラス財力を重ねても彼女らのような努力財力では得られないものを持つ人ではなかったのだろう。仮に102期4回目まで頑張ったとしても、今度は舞空瞳・潤花というところがいたのだから撤退して正解だったろう。
たとえ入団できても小柄なジェンヌは例えば音くり寿・湖春ひめ花・現研一首席の茉莉那ふみのような超絶歌うまでないと、子役専業が続く可能性があった。
でもこの方が凄いのは、姉さんが小中高完全一貫の聖心の高等科出身のようにエスカレーターで行けるところをそこから外れて(それだけでも家族や周辺では相当な葛藤があったろう)、「芸能コース」のある高校、夢破れてから残りの一年を高卒の資格を取るだけのために聖心に行けるような身分を持つ者ならば絶対にいかないような高校(偏差値50~55)から明学へいくという変転がすごすぎ。
【宝塚】花組「巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜」新人公演
主な配役 | 新人公演 | |
フランツ・リスト | 柚香 光 | 侑輝 大弥 |
マリー・ダグー伯爵夫人 | 星風 まどか | 星空 美咲 |
フレデリック・ショパン | 水美 舞斗 | 鏡 星珠 |
ジョルジュ・サンド | 永久輝 せあ | 太凰 旬 |
まず、侑輝大弥さん、新人公演初主演おめでとうございます。
102期は今回長の期で、通常なら既に主演一回はしていてもおかしくない実力者だとは思っていましたが(前回公演「ファシスネイション」のピアノコンチェルトでバリバリ踊っていた)、コロナもあって研7で主演決定となりました。
102期は彼女と月組彩海せら・雪組咲城けい・星組天飛華音・宙組風色日向と同期で5人新人公演主演者が出るという出世組になって、例のアンバサダー世代の次の勢力として重視されることになりました。既にトップ娘役は舞空瞳・潤花と二人輩出、その他も今回主演の同期支えで線上の役がついた太凰旬や有栖妃華・都優奈・花宮沙羅・春乃さくらというエトワール経験者が揃い、中々個性豊かな人が揃っていると感じます。
星空美咲さん(105期)、新人公演ヒロインは初というのはこの変則変則が続く昨今逆になりましたけど、ここでヒロインになるのは当然。別箱ヒロイン2回ということは本役星風まどかをやるのは今回が初めて、未亡人役は彼女の方が合っているかもしれない。
鏡星珠さん(106期)、入団時成績7番。106期は彼女より成績上の6人のうち男役が4人という男役優位の組で、それを象徴する存在の首席雪組華世京さんは既に雪組新人公演で本役朝美絢の役を無事終わらせており、彼女はその次の抜擢でしょうか。個人的に全く印象がない人なので、これから注目したい。
最近新人公演が東西とも出来たのは月組のみ、花組も宙組も一回のみ、星組に至っては直前で大劇場新人公演が消滅してしまい、雪組東宝公演分も未だ見えず。一番影響を受けているのは彼女ら下級生なので、「リスト」の時は月並みな言い方だけど東西とも公演できることを祈りたい。
【競馬】競馬学校入学式
JRA競馬学校騎手課程41期生の入学式が28日、千葉県白井市の同校で行われ、応募者総数166名から厳しい試験をパスした男子6人、女子2人の計8人が出席した(合格者のうち1人は自主退学)。出席者は和田竜二騎手(44)の長男である和田陽希(はるき)君(15)、上里直汰(なおた)君(15)、遠藤汰月(たつき)君(16)、谷原柚希(ゆずき)さん(15)、田山旺佑(おうすけ)君(15)、舟山瑠泉(るい)君(15)、宮国琉妃(るい)さん(16)、森田誠也(せいや)君(15)。25年3月のデビューを目指す。
和田竜騎手の長男陽希君は父の影響もあり、自然と騎手を目指すようになったという。「不安な気持ちがありますが、楽しみの方が勝っていて、少しわくわくしています。両親からは自分の努力で今の自分を超えていけと言われました。馬の能力を引き出せるような技術の高い騎手を目指したいと思います。勝ちたいレースは凱旋門賞です」と父超えを狙う。
<その他の入学生のコメント>
上里直汰君(15)沖縄県出身 新しい生活に希望がいっぱいで楽しみで仕方がないです。プロへと向かう第1歩を踏み出すんだと気を引き締めていきます。
遠藤汰月君(16)福島県出身 同期とは騎手になったらライバルになりますが、学校では仲間として切磋琢磨(せっさたくま)しながら頑張りたいです。壁にぶつかったときも同期に相談して乗り越えたいです。
谷原柚希さん(15)千葉県出身 人間としても騎手としても尊敬されて、どのような馬でもその馬に合わせた乗り方で、馬の走りを邪魔しない騎手になりたいです。
田山旺佑君(15)兵庫県出身 テレビでの競馬観戦がきっかけで競馬場へ行き、生でレースを見て、大観衆の中で騎乗している騎手の姿に憧れを抱き、自分もあの場所に立ちたいと思い目指そうと思いました。
舟山瑠泉君(15)千葉県出身 父が厩務員をしており、馬が身近な存在であったため、自然と騎手になりたいと思うようになりました。騎乗技術だけでなく、人間性もしっかりしていて、みんなに愛される騎手になりたいです。
宮国琉妃さん(16)愛知県出身 多くの方から愛され、信頼され、世界の舞台でも活躍できる騎手になりたいと思っています。勝ちたいレースは凱旋門賞です。
森田誠也君(15)奈良県出身 スポーツが好きでいろいろなスポーツをしてきましたが、体が小さいことで不利になることが多く、コンプレックスでしたが、体が小さいからこそなれる騎手という仕事を知り、騎手になりたいと思いました。
ちなみに昨年発表された合格者。
JRAは2022年4月入学予定の競馬学校騎手課程(第41期)の入学試験合格者を10月22日、発表した。応募者は166人で一次試験受験者は156人。一次合格者34人から最終的に二次試験で9人が合格した。和田竜二騎手=栗東・フリー=の長男、陽希(はるき)君や女性の谷原柚希さん、宮国琉妃さんも含めた9人が騎手を目指して、来春、競馬学校の門を叩く。
▼合格者9人
上里 直汰(うえざと なおた)君
遠藤 汰月(えんどう たつき)君
木村 暁琉(きむら あきる)君
谷原 柚希(たにはら ゆずき)さん
田山 旺佑(たやま おうすけ)君
舟山 瑠泉(ふなやま るい)君
宮国 琉妃(みやくに るい)さん
森田 誠也(もりた せいや)君
和田 陽希(わだ はるき)君
この中から入学者に名前のない人を名前でググると分かるが、「2018年第10回ジョッキーベイビーズ 決勝大会優勝」、その後海外留学までされたという半生を騎手になるために捧げたような人。それが中途退学とは残念ながら身体がでかくなりすぎたか。
ま、同じ経路をたどった福元大輔(競馬学校2年連続不合格)や木村和士(同中途退学)が今や海外で大活躍しているので諦めるのはまだ早い、当然海外も視野に入っているだろうが。
入学者におかれては個人的には騎手としてはおそらく初となるだろう沖縄県出身という上里君に期待したい。
【宝塚】舞踊会発表
構成・演出
植田 紳爾
3年ぶりになる。コロナはああだけど、徐々にではあるが通常に戻っているのを感じる。
花組全国ツアーも地方をそこそこ回るし。
前回は2019年10月、何とコロナの直前。当時の出演者を見るにミエコ先生やイシちゃんは
いるし、愛ちゃんはまだ専科、まどかは当然宙組。とんでもなく昔を感じる。前回に続き
連続出演になる、星組の朱紫令真・紘希柚葉さんのご両名は日舞得意なのかしらと思って
この前買ったおとめを見たら、あかっしーは名取級、紘希さんは「演じてみたい役」
が日本物でした。初出演の紅咲さんも名取級で、日本物はイマイチピンととこない星組
(柳生はちょっと違う)ですがいつかやれればいいのですが。更に余談ですが、紘希さん
のニックネームはなぜあれ?
そして開催日は「ギャツビー」東宝大千秋楽(10月9日)の直後だから、月組の出演者は
ギャツビーでは辞めないということがほぼ確定して何より。
最後にありちゃんはくらっちの前にいるということは当然だけど最終成績でありちゃんが
上位だったということが分かったりと、色々な情報がなにげに詰まっているのでありました。
【宝塚】花組の秋季別箱
ミュージカル・ロマンス
『フィレンツェに燃える』
作/柴田 侑宏
演出/大野 拓史
国家統一運動が起こり始めた1850年頃のイタリア、フィレンツェ。侯爵家の長男で、聡明で高潔な貴公子アントニオは、酒場の歌姫から貴族の未亡人となったパメラと出会い、その想いの深い瞳に魅入られ恋に落ちる。アントニオとは対照的に奔放な性格の侯爵家の次男レオナルドは、パメラが兄を破滅に導く悪女であると考え、二人を引き離す為に偽りの恋を仕掛けるのだが…。
1975年に雪組で上演され絶賛を博した『フィレンツェに燃える』。愛の二面性をテーマに描かれた哀感溢れるミュージカル作品の初の再演に、柚香光を中心とした花組が挑みます。
ショー グルーヴ
『Fashionable Empire』
作・演出/稲葉 太地
時代や流行の先端を行く洒落者達が集う“Empire(帝国)”を舞台に、時にクールに、時に熱いビートのうねりで人々を魅了する数々の場面で構成するスタイリッシュなショー作品。花組トップスター・柚香光の持つ都会的で洗練された魅力に焦点を当てると共に、花組生達の多彩な輝きを様々なグルーヴに乗せて、極上のエンターテインメントをお届け致します。
『フィレンツェに燃える』
古い、とにかく古い公演。初演が昭和50年1975年雪組。DVDはおろか劇団収録のビデオもないと思われる。この公演で柴田先生は昭和50年度芸術選奨新人賞を受賞している。ちなみにショーは「ザ・スター」(宝塚大劇場、東宝は別)。当時専科の真帆志ぶきさんの退団公演として上演されたという今では考えられない公演。
詳しい内容はこのサイトなどを参考にしていただくしかないとして、当時のトップは汀夏子さん、何と10年間トップに君臨されていたお方で(途中Wトップ時代あり)、当然アントニオ役。レオナルドは順みつきさん。この方はこの公演を最後に星組に組替え、しかもさらに月へ組替えして最後に花組でトップスターになったお方。
今回同時代の「アルジェの男」「バレンシアの赤い花」「あかねさす紫の花」はもう何度も再演されている定番なのに対して、そんな半ば忘れ去れていた題目をリサイクル。公爵家の貴公子だから白軍服とかなのだろうか?そして星風まどかさんは当然パメラ役、またしても未亡人役。
で、問題は「アントニオ役は誰だ?」と言うことに尽きる。当然水美・永久輝のどちらかになるのだが、もう一つのバウ公演がW主演のワークショップで、ホッテイはなこ共にバウ初主演というあめでたい公演にどっちかが入るってことは考えにくい。順当ならレオナルド・マイティ、オテロ・ひとこということになるはずだが、またしてもれいまいは新鮮味からしてどうなのだろう?アンジェラ役は誰が来るか、順当にあの人か?など集合日まで話題は尽きない。
【宝塚】花組退団者の大衝撃
先日の花組「リスト」集合日での退団発表者については、花組ファンだけではなく、他組のファンや花組OGや退団者の同期まで巻き込んでの 大騒動になってしまったので、頭を冷やして考えた。(一部敬称略)
【全体を見て思うこと】
まず、娘役というか「花娘」などと言われている娘役上級生の更なる退団。組長さんから下の花娘で9月以降残留する90期~100期までの者は5人。他組は月8雪10星8宙3といったところで 、宙組よりは多いがあの組は明らかに男役が圧倒的に優勢で、なんとなれば男役に女をさせる手も使うことになるのだからどうにかなる。それに比べて花組は娘役と男役の共同作業で公演を作っている感もあり、こういうアンバランス感の影響は否めない。しかも花組 は101期以下の娘役も既に退団が進んでいて、101期1名・ 102期2名とここも手薄。ちなみに101期は雪も星も残留者は 1名のみという反面、月4名・宙3名という状況。
歌うま娘役の更なる現象。音くり寿さんはもちろんだが、99期若草さんの退団も地味に痛い。例の「花組娘役大量退団」後もぼちぼち娘役さんは退団が続いており、残留する娘役上級生は組長さん以下94期華雅・97期春妃・99期凛乃・100期星風、 糸月といったところだが、100期より上級生の三人は客観的に見ても歌の人ではない。今までは組長さん以下、音くり若草さんといったところが花組の歌を支えていたのだが。
【退団者について】
飛龍つかさ(98期)
例の「男役の95期政策・娘役の96期政策」はそれより下の下級生の路線に多大なる悪影響を与えている感があるのだが、 一番それを食らったのは98期ではないか?新人公演主演をやったのは男娘共5人いるのだが、トップ娘役になれたのは現在真彩だけで遥羽はさっさと嫁に行き、有沙も正直苦しい現状、男役は暁&瑠風といったところが現在も路線で残るが、瑠風がようやくフィナーレで大階段の一人降りができるポジ、あげあげ爆上げが続いていた暁さえでもよ うやく研11にして東上までこぎ着けたが今度は「 アンバサダー政策」のためか星組に組替えになる。そんな中、花組は上から永久輝は降ってくるわ下のアンバサダーの突き上げも激しく、役付も最近悪ければ早々と宝塚から撤退するのも理解できなくもない。 彼女は同期綾凰華とは対照的に脇に回っても光るタイプで、ヤスはこの世の男性の哀愁を全て肩に乗せたような演技で圧倒された。「銀ちゃん」の公演が発表された時にヤス役は花組のいや約400人いる全ジェンヌを見ても彼女以外見当たらないと思っていたぐらい期待していたのだが、それに違わぬヤスだった。
音くり寿(100期)
色々な意見があろうが、最近「怪演」もとい「快演」が続いていたから、さらなる上を目指すには外部に、となるのは分かる。天下の女帝になるのが確実となったあの星風まどか をして最終成績でも彼女に敵わなかったのはすごい。「蘭陵王」以外の彼女の主演別箱を製作することができなかったのはただただ劇団の責任。既に水面下でスカウト合戦が始まっていると思うけど、例の「 二番手羽根」を今回も誰かさんの力により誰にも背負わせないのならば彼女に背負わせてエトワールもさせて送り出すがいい。
若草萌香(99期)
歌うまで「花娘」の伝統を継いでいたと思われるこの方の卒業も本当に痛い。「TOPHAT」での歌手役で決心が固まったか。1期下の糸ちゃんこと糸月雪羽とのコーラスコンビがようやく認知されてきたと思っていただけに残念でならない。長らく子役専科が多かった糸ちゃんは生え抜きの歌上手の上級生として、娘役を指導する立場になった。
芹尚英(101期)
新人公演長の期での退団。「元禄」でのスリ役や新人公演での本役永久輝のクラノスケ役でようやく役付が良くなったかと思っていただけに驚いた。ただ、花組はアンバサダー以下102期103期に有力どころが揃っており、卒業の選択も仕方ないところか。妹さん(103期・月組羽音みか) よりも先に卒業されるとはちょっと想定外だったが。
【宝塚】音楽学校入学式
宝塚音楽学校(兵庫県宝塚市武庫川町)で16日、第110期生40人の入学式があり、県内からも6人が17・3倍の難関を突破した。
6人は、今井柚希さん(西宮市)伊藤亜優さん(芦屋市)黒川史真さん(尼崎市)南凛さん(尼崎市)渡邉悠莉さん(宝塚市)中村天音さん(三木市)。
新入生総代となった今井さんは「何度も何度も夢にまで見た入学式を迎え、とてもうれしく幸せな気持ちと、これからの2年間、憧れの学校で学ばせていただけることへの感謝の気持ちでいっぱいです。憧れの礼真琴さんのような魅力的な踊りと歌で、たくさんの方に『元気になれる』と言っていただけるような男役を目指し、日々精進したい」と語った。
伊藤さんは「憧れのグレーの制服を着ることができ、とても幸せな気持ちであるとともに身の引き締まる思いです。学校の名に恥じないよう芸の道を日々精進したい。舞台を見てくれたお客様に『とても楽しかった』『幸せ』と感じてもらえるような、明るく華やかなタカラジェンヌになりたい」と誓った。(西尾和高)
スカステで観たけど、名前を呼んでいる部分をカットされちまったてた。今年もすみれ募金やらはやらないだろうから、コロナ以後デビューまで全く何やってるか分からぬまま卒業入団するという事態が続きそうだ。