宝塚、そして時々競馬 石和田治樹のブログ

宝塚観劇感想、そして時々競馬のこと

【宝塚】千秋楽お花渡しの珍しい光景

昨日月組宝塚大劇場公演「今夜、ロマンス劇場で」「FULL SWING!」が今のご時世奇跡といっていい全公演できたという中で千秋楽を迎えた。これか間違えなく鳳月杏さんのアマビエの効果もあったろう。

で、千秋楽と言えば本公演を持って退団する卒業生の大階段降りとお花渡し。今公演でも行われた訳だが、今までになく珍しいお花渡しだった。

退団者は姫咲美礼さん、娘役97期。失礼ながら組ファン以外では馴染みのない人かもしれないが、お花渡しが異例だった。何しろ彼女にお花を渡したのは組からのお花はれいこ(月城かなと)さん、同期からのお花渡しは海ちゃん(海乃美月)さん、つまりトップコンビからのお花渡しだったからだ。

トップコンビからのお花渡し。これが叶う条件は今回同様、

1 自分が卒業生の中で最上級生であること。

2 トップ娘役が自分と同期なこと

の二つなのだが、今回の卒業生は彼女一人のみで1が該当した。97期研11の彼女とは言え、研12や13の彼女よりも上級生も一緒に卒業するのが普通なので、単独卒業というレアな今回で可能になることだった。
(ちなみに本公演千秋楽で卒業生が一人だったのを調べてみると、2016年宙組エリザベートで卒業した天玲美音さん以来だと思われる。彼女の組内同期にはトップ娘役はいなかった。)

それで2も難問。まず同じ組の同期が自分の在籍中にトップ娘役でいること。トップ娘役は一つの期に大体一人か二人で(96期みたいな例外はあるが)自組から出るとは限らない、そして今の星組のトップ娘役舞空瞳さんや宙組の潤花さんは同期がまだ一杯いるが、彼女と同期だと研5研6、そのあたりで退団だとまず間違いなく上級生も退団してトップさんからのお花渡しを逃すのは確実だしで非常にレアケースでないと条件が合致しなかったのだ。

今回の海ちゃんの同期はあと三人在籍しているが、全員男役で海ちゃんの任期中に劇団を卒業するのは微妙ですが、雪組のトップ娘役の朝月希和さんは96期の研12なら可能、彼女の同期は2人いるが、和希・妃華両名でまだ卒業しそうもないかもしれないけど。