宝塚、そして時々競馬 石和田治樹のブログ

宝塚観劇感想、そして時々競馬のこと

【宝塚】星組卒業者に送る

澄華あまねさん
102期。中卒入団で音くり寿さんの後輩と思われる。いわゆる「立ち耳」が印象的な人。星組下級生成績下位者あるあるで余り一般ファンには目だない形で退団することになったが、この人の親は映画監督らしいので、卒業後女優方面に転身すると思われる。スカイステージのサヨナラインタビューでもおよそジェンヌという感じではなく、準備を始めている気がした。声も見かけより太かった。

湊璃飛さん
98期。地元高松では有名なバレエ姉妹だったらしく、星組で同期だった綾凰華さんも尊敬するダンサーとして挙げるほどの人。そして姉さんは現在有名バレエ団のバレリーナとして活躍、ご本人も姉さんが夢を叶えるのを見て宝塚を選んだと卒業挨拶で述べていた。今の時期なら音校お受験組から指導依頼が次から次に来るかもしれない。

彩葉玲央さん
97期。入団前はバトントワラー一筋の人で名古屋で有名なお嬢様学校出身。顔が小さく背が高いビジュアルで結構好みだった。最近役に恵まれずそろそろかと思っていたが。

夢妃杏瑠さん

93期。宝塚北高出身。ロミジュリで結構歌苦しそうでどうなったんだろうと心配はしていた。彼女の退団で93期の娘役は全員卒業というか、50人入団してもう彩風咲奈・芹香斗亜・航琉ひびきしか残ってないのか。

 

紫月音寧さん
92期。山ちゃんこと山崎亮太が好きだという高知出身の娘役さん、92期も93期同様花組の娘役の鞠花ゆめさんが退団で娘役が全員卒業することになった。

愛月ひかるさん
93期。まあこの人のことは別項でないと語り尽くせないか。

【宝塚】宝塚初詣ポスター2022

宝塚大劇場の年末公演も終わり、東宝も来週で大千穐楽を迎える時期になった。今年も残念ながらタカスペことタカラヅカスペシャルの開催はなく、二年連続の寂しい年の瀬になる。

そんな中、この時期の数少ない話題の一つが「阪急阪神ホールディング沿線初詣ポスター」のモデルに誰がなるかということ。前年初舞台公演を踏んだ研一さんの中から一人だけ選ばれるという名誉あるもので、ある意味「賞」と言ってもいいぐらいのものがある。(阪神電車はタイガースの選手が選ばれているようだが、ここでは割愛)。

ヅカヲタならこの期は誰が選ばれたかぐらいは即答できる類のものだが、改めて挙げてみる。

 

ポスターモデル 入団時成績 性別 トップ就任の有無 その他
2000 85 柚希礼音 2 男役 星組トップスター  
2001 86 陽月華 9 娘役 宙組トップ娘役  
2002 87 沙央くらま 2 男役 退団  
2003 88 桜乃彩音 12 娘役 花組トップ娘役  
2004 89 凪七瑠海 1 男役 専科在籍中  
2005 90 愛原実花 2 娘役 雪組トップ娘役  
2006 91 天寿光希 1 男役 星組在籍中  
2007 92 蘭乃はな 4 娘役 花組トップ娘役  
2008 93 彩風咲奈 1 男役 雪組トップスター  
2009 94 麻央侑希 28 男役 退団  
2010 95 実咲凜音 4 娘役 宙組トップ娘役  
2011 96 紫藤りゅう 16 男役 宙組在籍中  
2012 97 留依蒔世 1 男役 宙組在籍中  
2013 98 暁千星 1 男役 月組在籍中  
2014 99 美園さくら 1 娘役 月組トップ娘役  
2015 100 星風まどか 3 娘役 宙組トップ娘役 現在専科→花組
2016 101 鷹翔千空 1 男役 宙組在籍中  
2017 102 舞空瞳 1 娘役 星組トップ娘役  
2018 103 夢白あや 4 娘役 雪組在籍中  
2019 104 きよら羽龍 5 娘役 月組在籍中  
2020 105 音彩唯 1 娘役 雪組在籍中  
2021 106 華世京 1 男役 雪組在籍中  

 

以上錚々たる顔ぶれ。娘役はこれに選ばれればトップ娘役への道は敷かれたも同然であり、事実、夢白ときよらは既にバウヒロインを経験、105期のはばまい(音彩)ちゃんも前回新人公演ではヒロインを務め、しっかりトップへの道をトレースしていると思われる。娘役は必ずしも首席が選ばれるわけではないのが面白い。

問題は男役。男役は首席が選出されることが多いが、娘役ほどトップへの道は確約されていない。トップになったのは93期の咲ちゃん以降ゼロ。もっとも評判倒れに終わってしまった94期以外はまだ在籍しているし、「ロマンス劇場」で3番手になると思われる暁さんもさすがにトップになるだろう。(緊急避難的にモデルになった96期しどりゅーさんも今のご活躍を見るに劇団の「眼」は正しかったと思わざるを得ない)。

ここまで長い前置きだったが、2022年のポスターモデルが遂に決定したようだ。
2022年107期のポスターモデルは月組の一輝翔琉(いつき・かける)さんに決定したらしい。「らしい」というのは例年阪急阪神ホールディングスニュースリリースには出ないので、ファンは沿線に車両に貼られるポスターあるいはSNSなどで判断するしかない。

で、この一輝さん、実は異例の選出だったと思う。確かにポスター見るに結構美人さんだし音校文化祭ではダンス番長だったし、初舞台ロケットではロケットセンターで決め決めポーズが格好良かったから、選出されるのはやぶさかではないのだが、彼女の音校成績は7番、それも彼女より上位の生徒は全員娘役だったということ。つまり娘役が選ばれがちなポスターモデルにおいて、文化祭でソロなどを独占していた首席の人以下6人は現時点ではモデル=路線として選ばれなかったということなのだ。6人もいて。

逆を言うと6人抜きの一輝さんは相当な逸材、まだ組配属後初公演が始まる前から路線は約束されたと言ってもいいのではないか。
107期は彼女と本公演で役が付く、それも2学年も上級生を差し置いてという快挙を達成した宙組奈央麗斗さんとで回っていく予感がある。

 

【宝塚】宝塚グラフの名物復活

www.fujisan.co.jp発売された訳ですが、2021年1年間突如として休載されていた名物コーナーがまた突如として復活して驚いた。

それは「波瀾爆笑我が人生!?」(イラスト・潤色/ますっくさん)

202012月号夢白あやの巻で以降連載なく「コロナ禍で本人から取材出来ないからか」と思っていたら何と写真などだけで作画していて本人とは前から会っていないということだった。
で、2022年1月号小桜ほのかの巻で復活と何があったのだろうか。

反面、これも名物記事なのだが、ジェンヌさんがナビゲーターとして同期と仮装&退団をするという名物コーナー(題名は毎年違う)の掲載がなかった。2020年1月号は「波瀾爆笑」と一緒に掲載されていたのだが。もしかすると今年フューチャーされるはずの101期生はこの前考えたような1年間12人も載せるほどのジェンヌがいないという判断ならかなり悲しい。

【宝塚】宙組退団者の大衝撃

kageki.hankyu.co.jp

下記の生徒の退団発表がありましたのでお知らせいたします。

宙組

春瀬 央季
瀬戸花 まり
水香 依千
穂稀 せり
愛海 ひかる

2022年5月1日(宙組 東京宝塚劇場公演千秋楽)付で退団

いや~びっくりしたですよ。正に宙組の中核で活躍されてた方の退団。

特に娘役最上級生の96期瀬戸花さんの退団、タダでさえ宙組は最近娘役の退団が多くて、瀬戸花さんの下は97期花菱りずさん98期小春乃さよさん100期天彩峰里さんと続く宙組はかなり手薄い。他組は88期夏月さん90期千風さん白妙さんと副組長は娘役、次期男役が副組長航琉さんの花組も組長は宙組から来た美風さんで娘役上級生でがっちり固めている。

これだけ娘役がいなくなると困った時の他組からの調達も、そもそも上級生娘役はどこの組も少ないので無理。

 

100期愛海ひかる、あられちゃんのいきなりの退団も驚いた。スカステニュースの司会で先日の公演「プロミセスプロミセス」と体調不良休演したのですが、スカナビトークでご心配をおかけしました、頑張るとおっしゃってたのに退団発表。彼女は共にスカステニュースの司会を務めている男役のりっつ(若翔りつさん)と比べると体格の差は明らかで、男役を続けるのは難しいから娘役に転向してジェンヌ人生を延命させるものだとばかり思ってた。これではまるで「思い出娘役」になってしまう。そして宙組100期の生え抜き娘役は完全に消滅することになる。

 

あとの三名の男役さんは正直「そろそろかな」とは思っていた。脚が長くて驚くかなこさん、「双頭の鷲」「FLYING SAPA」で優勝レベルの好演でこれから上級生芝居歌巧者として残るものと思っていたほまちゃん。

 

あの万博アンバサダーの一件から宙組人事はかつての花月よりもおかしなことになっている。「人事の火薬庫」呼ばわりされてもおかしくない。

【宝塚】花組千秋楽を観て

お花渡しが大外れだったのですが、配信で千秋楽を見て感じたことを箇条書きになりますが、備忘録として記しておきます。

・研11以上という上級生の卒業だったためか、皆さん卒業の挨拶がお上手。

・意外と派手なものがない卒業生のお花。

・優波、大劇場卒業では異例のOGのなっち(更紗那知さん)を呼んで、彼女が無観客での大劇場卒業を余儀なくされた前回「アウグストゥス」の借り?を返す。お花が一見サラダを想起してしもうた。彼女の初舞台公演の頃は残念ながら宝塚とは無縁だったのだが、伝え聞く彼女の初舞台公演時の状況を思うと中々感慨深い。

・真鳳つぐみさんのエピソードに泣ける。でも一回落ちたから栄光の95期に加われて最後まで柚香水美両名を見届けての卒業と考えれば無駄ではなかったかも。

・あのゆめさんが再三言葉を詰まらせたのは、卒業への思いのためか。
・誰がお花渡しか、現役生なら花で一緒にいた同期ちなつかと思わせておいて御大真風の登場に湧く客席。おそらくライブ中継会場やライブ配信を見ていた各家庭でも同じだろう。こっちなんかうぉぉぉぉぉ!!」と叫びながら真っ赤になるほどディスプレイに向かって手まで叩いちゃった。
・今回のゆめさんのような同期の現役トップさんと自組の現役トップさんの両方からお花渡しがあった人って過去に何人いらしたのだろう?条件として卒業時に一番上級生あるいはトップ娘役の単独退団か二番手である必要があり、同期かつ別の組にトップさんがいて、そのトップさんが東宝や別箱で公演中でないことが必要であるとなるとかなりハードルが高い。雪組の沙月愛奈さんが卒業された時は同期で登場したのは望海さんだったけど、前公演で卒業されていた。トップさんが三人いる95期なら実現しそう。現在研13の95期以上での卒業なら卒業時に一番上級生になっている可能性はある。
・真風の花組舞台への登場は図らずも一瞬「まかまど」が同じ舞台に再度立ったことになった。「アナスタシア」大劇場千秋楽、「あの日の12月」からきっちりまる一年。こういう光景を見かけるとは当時は想像だに。
・カレーさんが専科異動に話を向けて涙ぐむさおた組長。思わず「はい」とおっしゃられた時の声は今まで聴いたことのない女声だった。

【宝塚】花組退団者に思うこと

note.com

本日花組公演千秋楽をもって宝塚歌劇団を卒業される方について思うことを書きました・全て私の主観(偏見)によるものであり、妄想を含む事も記しておりますので、誠に勝手ながら有料にさせていただきます。

【競馬】新規調教師試験結果

race.sanspo.com

 2022年度の調教師免許試験の新規合格者が発表され、嘉藤貴行騎手(40)=美・フリー=ら5名が合格した。合格者は以下の通り。

 上原 佑紀(うえはら ゆうき)
 緒方 努(おがた つとむ)
 小栗 実(おぐり みのる)
 嘉藤 貴行(かとう たかゆき)
 西園 翔太(にしぞの しょうた)

正直、嘉藤が合格したのには驚き。通算157勝、重賞制覇ゼロどころかメインレース(11R)すら(3-4-9-200)という散々な成績。若手騎手の扱いでなくなった以降は2016年の10勝がキャリアハイ、あとはひと桁の勝鞍になっていた。最近は調教師試験の勉強をしていたためか、騎乗数も半減していた。それでもまだ若いのでノーザン様の覚えめでたくなればいいね。

news.yahoo.co.jp上原のオヤジはダイワメジャーの上原師。来年1月で65歳なので、後継者か。西園のオヤジの西園師、ハクサンムーンが有名どころか。年末に66歳になるので、これも跡継ぎなのだろう。

来年2月末で定年(70の誕生日を過ぎて初めて迎える2月末日で定年引退)になると見られる調教師は、あの藤澤師の他、浅見・古賀・柄崎・堀井、田中清・藤原辰・高橋祥。浅見師を除いた7人は全員美浦という偏り。そしてまだ開業していない今年の合格者のうち、まだ開業していない調教師が蛯名・堀内・西田・中村・村田の5名。エビショウが藤澤厩舎を居抜きで開業するのは濃厚、残りの美浦の3枠にはそのままそっくり3名が入るというところか。何のことはない、調教師試験合格者は定年を迎える調教師の数で決められるというこった。

今回の合格者はオヤジの厩舎や今の所属で技術調教師を経ないで即開業、嘉藤などはデビュー時の師匠の田中清厩舎は来春で定年解散なのですぐに開業するかもしれない。なお再来年70歳で引退すると見られる調教師は5人。橋田・池添のオヤジ・南井といった有名調教師も含まれている。