宝塚、そして時々競馬 石和田治樹のブログ

宝塚観劇感想、そして時々競馬のこと

【宝塚】2022年ラインアップ

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グランド・ロマンス
『王家に捧ぐ歌』
-オペラ「アイーダ」より-
脚本・演出/木村 信司

ヴェルディのオペラとして有名な「アイーダ」を、宝塚バージョンとして新たな脚本、音楽で上演した『王家に捧ぐ歌』。古代エジプトを舞台に、エジプトの若き将軍ラダメスとエジプト軍に捕らえられ奴隷となったエチオピアの王女アイーダとの悲恋を、荘厳な音楽に乗せて華やかにドラマティックに描いた本作は、2003年星組での初演が絶賛を博し、第58回芸術祭優秀賞を受賞致しました。2015年宙組での再演も好評を得たミュージカル大作が7年振りに宝塚歌劇の舞台に登場。礼真琴を中心とした星組がお届けする、『王家に捧ぐ歌』の新たなる世界にご期待ください。

 初演は2003年星組、新人公演は柚希礼音さんの初主演。そして宙組で再演、本公演と博多座にてやったのだけど、新人公演初ヒロインの(星風)まどか衝撃のデビューが記憶に新しい。

で、最後の2016年博多座公演から変わったことと言えば、ファラオ役の箙(かおる)さんが卒業したこと。あと、何と行ってもアムネリス役が重要。宙組本公演のアムネリス役の伶美うららさんが「(歌以外)究極のアムネリス」だったので(博多座公演のアムネリス役の彩花まりさんも良かったが、うららさんの「美の暴力」には正直劣った。)、
アムネリス役として思い浮かぶのは、実は星組には少なくて、
凪七瑠海(専科特出)
有沙瞳
小桜ほのか
しか思い浮かばない。カチャは女王役は得意だが、ちょっと舞空さんとは期が離れすぎているし、くらっちほのかは正直女官キャラだし、下記のせおっち公演にどちらかが行くだろう。ウルトラCとして舞空アムネリスでアイーダを男役に充てるという星組初演と同じ構造もありうるかもしれない。星蘭ひとみさんがいたらと思わずにはいられない。
ちなみにファラオは輝月ゆうま特出イチオシ。彼女をファラオにするために専科入りした可能性すらある。
ついでに王家といえばスゴツヨ。若手路線娘役が歌うのが定番だが、瑠璃花夏・組替えの詩ちづるなら最高。

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ミュージカル・コメディ
『ザ・ジェントル・ライアー ~英国的、紳士と淑女のゲーム~』
原作/オスカー・ワイルド
脚本・演出/田渕 大輔

オスカー・ワイルドの戯曲「An ideal husband(理想の夫)」をもとに、独身貴族の青年が、“理想の夫”とされる親友のスキャンダルを巡って、やがては真実の愛に辿り着く姿をユーモラスに描く。
舞台は19世紀末のロンドン。プレイボーイの子爵アーサー・ゴーリング卿は、友人であるロバート・チルターン議員の邸で開かれた夜会を訪れる。そこには、アーサーと関わりの深い三人の女性の姿があった。
かつて密かに惹かれ合いながらも、現在はロバートの“貞淑な妻”であるガートルード。顔を合わせればいつも喧嘩になる、ロバートの勝気な妹メイベル。そしてもう一人、財産目当てでアーサーに近付いたものの、更に良い条件の相手と結婚するため、アーサーとの婚約を三日で破棄した過去を持つ、ローラ・チーヴリー夫人だ。
今やウィーン社交界の花形となったローラが故郷に戻り、チルターン邸を訪ねたのには訳があった。それは政界一高潔な紳士と名高いロバートに、ある“切り札”を突き付け、彼女の不正に加担する議会演説を求めること。
「地位を守るため脅しに屈するか…はたまた、身を亡ぼしてでも正義を貫くべきか…?」
苦悩するロバートから全てを打ち明けられたアーサーは、彼の窮地を救うべく奔走することになるのだが…

ついにせおっち東上公演が実現。これで95期路線の水美・朝美・瀬央・桜木が全員東上公演をすることになる。競馬で言えば最後の直線で横一線になった状態で二番手羽根を背負った朝美が抜け出した状態。後続は宝塚カレンダー登場のマイティが「元禄」で二番手羽根を背負うだろう。残りのせおっちが二番手羽根を背負うのか二番目なのかが重要。この東上で決まると思う。上二人が強烈な岩盤と化しているずんちゃんはかなり苦しくなった。
しかし「田渕のコメディ」って何だよ感はある。

ちなみにローラは「別箱の女王」ことはるこかくらっちが濃厚だが、何かすごいのが欲しい。



 

【宝塚】月組の振り分け

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kageki.hankyu.co.jpバウのおだちんのお相手は振り分け発表時点で「きよらの他に誰がいる?」状態だったので、きよら以外がなった時の方が驚きって感じだったから、極々順当。波線上なので、トップ娘役になるのは時間の問題になったが、れいこさんの後妻やありやおだちんには合わない気がする。97期海乃から一気に104期に飛ぶという月組ならではの荒療治だが、その間に誰か入れるかも。10年以上トップ娘役も生え抜きだが。

川霧の橋、半次・清次郎は振り分けが発表された時点でちなつ・ありという香盤がほぼ自動的に決まってしまったし、事実その通りになっている。それより川霧は娘役の配置が焦点だったのだけど、小りんを上級生のはーちゃん(晴音アキ)に決まったというか取られた時点でその他の下級生(天紫・結愛・蘭世・白河)に上がり目がなくなってしまったという事は重大だ。そして星に組替えする詩ちづるは初演ではなかった役だと思うが、箔つけのために何か大きな役を新たに付けた可能性がある。

【宝塚】月組の人事

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下記の生徒の退団発表がありましたのでお知らせいたします。

月組
一羽 萌瑠
2021年10月18日(月組 宝塚バウホール公演千秋楽)付で退団

夏凪 せいあ
2021年11月3日(月組 博多座公演千秋楽)付で退団

共にきよらの同期の104期、研4の男役さん。元々月組は別箱退団や集合日退団が多い組」だという認識だったが、またしてもという感じだ。今月組は80名を切って76名しかいないのに更に減るわけか(他に今発表されている退団者は雪組6人、星組7人だが、 それを差し引いても75名、77名である)。ちなみに104期は 彼女らを入れて4人退団済または予定なのだが、 そのうち3人は月組である。

月組は厳しい」。先日の「桜嵐記」 の退団挨拶の際、卒業されたジェンヌさんが口々にしていた言葉だ。まだ 新人公演主演に誰もなっていないぐらい何も始まってない研4男役が複数退団を選択するという事は相当厳しいのだろうか。

【競馬】名馬の予感と騎手

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1番人気のキラーアビリティ(栗・斉藤崇、牡、父ディープインパクト)が未勝利戦を制した。道中は後方3番手を追走。4コーナーで大外に持ち出すと鋭く伸びて2着に7馬身差をつけ快勝。勝ちタイムは1分59秒5で小倉芝2000メートルの2歳レコードを6年ぶりに更新した。岩田望騎手は「突っかかるところがあったのですが、落ち着かせたら折り合えました。スパートを決めたらすごく良い脚で、強い勝ち方でした」と話した。次走は未定。

 ルメール様が新潟に行ったので、乗り替わりでの勝利。キャロット-ノーザンの馬なので次走は間違いなくルメール様に戻ると思うが、デビュー以来重賞67連敗(現役最長)の岩田の息子が重賞で乗る可能性も否定できない。

【宝塚】雪組2022年ラインアップ

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大江戸スクランブル
『夢介千両みやげ』
原作/山手 樹一郎「夢介千両みやげ」
脚本・演出/石田 昌也

桃太郎侍」をはじめ数々の名作を生み出した山手樹一郎の代表作の一つ「夢介千両みやげ」。腕っぷしは強いが喧嘩嫌いでお人好し、お節介な心優しき青年・夢介の活躍を描く傑作小説を、痛快娯楽時代劇として宝塚歌劇で舞台化致します。
小田原・庄屋の息子・夢介は、父親から“通人”となるため千両を使っての道楽修行を言い渡され江戸へ向かう。道中、“おらんだお銀”と呼ばれる女スリに懐を狙われる夢介だったが、夢介の朴訥で底抜けな優しさに触れたお銀は一目惚れ、押しかけ女房となり二人は江戸で奇妙な同棲生活を始める。夢介に相応しい善い女房になろうと努力するも元来気性の激しさを抑えきれないお銀。遊び人飛脚屋の若旦那・伊勢屋総太郎ら個性豊かな江戸の人々が巻き起こす騒動を、夢介は“金と優しさ”で解決して行く。
善意の塊のような夢介との出会いが人々にもたらすものとは、そして夢介の道楽修行の結末は?

ショー・スプレンディッド
『Sensational!』
作・演出/中村 一徳

雪組生が歌とダンスを通して、時には情熱的に人々の心を熱く燃やし、時にはクールに人々の心に迫るショー『Sensational!』。
彩風咲奈を中心とした雪組のエネルギーを集結させ、更なる高みを目指していく。「命」「愛」「希望」をテーマに、人々の関心を惹く“センセーショナル”な風を巻き起こすダンシング・ショーをお届け致します。

 山手 樹一郎、「桃太郎侍」の作者とか言ってももう若い人は誰も知らないだろうなあ。テレビドラマでは高橋英樹の当たり役、宝塚でやってもおかしくない。

「千両」は調べると1951年に映画化(主演片岡千恵蔵!)されたのみ、テレビドラマはもちろんなし、つか原作本すら現在廃版じゃないかというぐらい既に歴史の中に埋もれた小説のようだ(咲ちゃんの帯でも付けて再販するだろうけど)。
それでも調べると、殺陣なしのホントのボンボンのチャラ男が主人公、そして相手は女スリという設定。それは徳三郎の延長じゃないかい?ま、咲は侍キャラではないからいいかもしれない。「壬生義士伝」でも新選組ではなかったし、「誠の群像」も榎本の方が合っていた。

ショーは如何にも熱そう。しかし今の「Fire Fever」といい「炎のボレロ」といい、燃えるトップなのね。煽るのではなくて自らが燃えるキャラ。

 

 

【宝塚】TAKARAZUKA REVUE 2021―DVD付 (タカラヅカMOOK) ムック

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とりあえず掲載コーナーから人事を読んでみる。(敬称略)

【トップグラビア】。

花組 柚香・星風・水美・永久輝

月組 月城・海乃・鳳月・暁

雪組 彩風・朝月・朝美

星組 礼・舞空・愛月瀬央

宙組 真風・潤・芹香・桜木

トップコンビと2番手3番手の並びだが、雪組の3番手にはソラカズキが組替えで来ることが濃厚。愛月は卒業するがカレンダーでは瀬央は3番手からは落ちているというのが興味深い。

 

【Sing!Dance!Act!】

優波96期・夢奈96・紫藤96・蓮97・綺城97・留依97・飛龍98・綾98・星南98・有沙98・遥羽98・縣101
98期以上の新人公演経験者で、どちらかといえば別格よりの人々だけど、バリバリ路線の縣が登場。バウ予定だからここに入れるしかないか。98期娘役が3人セレクトされているが、有沙だけが残る。彼女のこれからの扱いはどうなるか。

 

【スタートラベルアルバム】
帆純99・英99・諏訪99・野々花99・一ノ瀬100・極美100・碧海101・鷹翔101

99期~100期までの新人公演主演経験者の中に野々花が入っているのが変。夢白に押し出された形かな。

 

【MYFASHIONRULE】

彩99・小桜99・音100・天彩100・天紫101・夢白103

各組の娘2的存在の登場だが、彩と天紫の月組勢はしばらく月組お得意の番手ぼかしで行くのだろうか。